金沢市横川に2026年3月にオープンしていたという油そば専門店「翔鳳」さんへ
遅まきながら4月になって初めて足を運んできました。
SNSなどの情報によると、店主は和食の世界から転身された方とのことで、その経歴が一杯にどう反映されているのか期待が高まります。

リニューアルで清潔感あふれる店内は、入り口で靴を脱いで上がるスタイル。
お品書きは「油そば」一種類のみという潔さで、基本の味を「あっさり」か「ピリ辛」から選ぶシステム。
今回は初見ということもあり、食欲をそそるピリ辛を選択しました。
目の前に運ばれてきた一杯は、一般的な油そばのイメージを覆す独創的なビジュアルでした。
まず目を引くのは、たっぷりと盛られた鮮やかな人参の千切りです。
さらに、トッピングの肉はチャーシューではなく香ばしく焼かれた「焼肉」が鎮座しており、店主の個性が光ります。
全体を底からしっかりと混ぜ合わせ、タレを中太麺に馴染ませてから一口。
焼肉の旨味が全体に広がり、一見するとパワフルな「焼肉風」の味わいになりますが、これが意外なほど麺と調和します。
特筆すべきはトッピングの食感で、人参やもやしのシャキシャキとした響きが、モチッとした麺の中で心地よいアクセントとなって最後まで飽きさせません。
肉好きの身としては、この焼肉の存在感は実にありがたい限りです。
「ピリ辛」の設定は比較的マイルドで、素材の味を邪魔しない絶妙な塩梅。卓上の青唐辛子には今回は手を控えましたが、中盤からラー油とニンニクチップでパンチを加え、最後にお酢でさっぱりと締めるという味変を堪能しているうちに、あっという間に完食してしまいました。
金沢のラーメンシーンにおいても、これまでにないオリジナリティを感じさせる一軒。和の心意気と独創性が同居した、記憶に残る初訪問となりました。
2026/04/19 by 都市狩人




